生贄令嬢の幸せな結婚生活

[著]玉響なつめ [画] 漣ミサ

悪魔との強いられた結婚だったが……

伯爵令嬢であるリリーシャの住む国は、他国からの侵攻により滅亡の危機に陥る。
苦しい状況に立たされた為政者たちは、伝説に残る存在である『護国の悪魔』に救いを求めることに。
召喚された悪魔はその力でリリーシャたちの国を救ったが、悪魔が代償に求めたのは『花嫁』であった――。

 

悪魔との約束を果たすために、国中の令嬢から花嫁探しが始まった。
そこで選ばれたのが、目の不自由なリリーシャである。
悪魔がどのような姿なのか、花嫁に何をするかわからない。
リリーシャの家族はこの結婚に反対したものの、こんな自分でも役に立つのならばと、彼女は悪魔との結婚を受け入れる。

 

新郎の居ない結婚式を終えた夜、彼女の前に姿を現した悪魔は……
生贄令嬢と呼ばれた目の見えない女性と、愛を知りたい美しき悪魔の恋物語。