婚約破棄が前提の偽の婚約者を演じることになったので精一杯嫌われようと思います!
[著] 戸津秋太 [画] 天城しの
偽の公爵令嬢は嫌われようとして、どんどん惹かれていく――
公爵令嬢フィオナの侍女であるアリシアには秘密があった。
社交界が嫌いなフィオナに頼まれるがままに、フィオナの替え玉としてパーティに参加していたのだ。
それだけならまだしも、アリシアをフィオナだと思っている公爵の令息クライヴから婚約を願われてしまうのだった。
困った状況になったアリシアは、返答の期限である建国祭の日までにクライヴから婚約破棄されようと決意する。
ランデブーの場でクライヴから嫌われようと振る舞うアリシアだったが、クライヴは一向にアリシアを嫌う気配がない。
逆にアリシアが、クライヴの人柄を知り惹かれていってしまうのだった。
そんななか、アリシアがフィオナの替え玉であること知る人物も現れ――。