ファナ、愛を綴って~貧乏娘は逆行して二百年前に実在した悪女となったので、王妃目指して歴史を変えたい~1

[著]岡達英茉 [画]春野薫久

あらすじ

「悪いことは、全部ファナのせい」

貧乏令嬢アリーラの一族、レシュタット家は降りかかった災難や不幸は200年前の先祖ファナのせいにされていた。

レシュタット家は200年前までは大金持ちの公爵家だった。
ファナという悪女のせいで、王太子との婚約を破棄し、その後没落したらしい。

貧乏なことを鬱々と考えていたある日、祖母から余命を聞かされ混乱していると、突然体が下に転がり落ちていき――気がつくと200年前にタイムスリップし、あの悪女・ファナになってしまっていた。

アリーラは悩んだ末、ファナが王太子に嫁ぎ歴史を変えれば、現代のレシュタット家に輝かしい未来が待っているのではと考えた。

未来を変える決意はしたが、謎めいた王太子や、ファナを陥れようと画策する近衛騎士団長など……彼女を取り巻く人々は、一癖も二癖もあり、それぞれの思惑が動きだし、やがて事態は想定外の方向へと流れていく――。


悪女のレッテルを貼られたひとりの公爵令嬢がたどった運命と、歴史に埋もれた一族の真実を解き明かす、愛の物語。