『恋の予言によると騎士団長様とモフモフ好きなギルド受付嬢は最高の相性らしいです。(上)』

[著]氷雨そら [画] ボダックス

最高の相性とされる騎士様には大きな秘密があって――

「お嬢さん。あなた、もうすぐ恋が訪れますよ。恋の予言は、いかがですか?」
――予言師のその言葉に、淡い恋心が破れたばかりのエレナは興味を引かれてしまった。
魔術師ギルドの受付嬢を彼女は、普段ならば予言師の予言を聞くことはない。
職業柄や自身の能力から、予言師が偽物であると見抜けるからである。
そんな彼女でも、その予言師ははじめて出会う本物であった。
そんなこともあり、ついつい予言師にお金を払い続きを聞いてしまう。

 

「これは、珍しい。運がいいですね。まもなく出会う男性は、あなたと最高の相性です」
――そう告げられた相手は、王国騎士団長のレイ・ハルト卿。
しかもこの恋には、相手の命がかっているという。
うれしい反面、予言が外れることがないことをしっているエレナは不安にもなるのだった。

 

そんな彼女に、騎士団へ魔法薬を届けに行く仕事が任される。
騎士団には、予言で最高の相性と言われたレイはおらず、そこには言葉を話す傷ついた銀の犬を見つける。
モフモフ好きなエレナは懸命に手当をするだった。
しかし彼女は知らなかった、まさにその銀の犬こそ――